40歳になったらジャズを聴こう

村上春樹さんが一番かっこいいジャズ・アルバムと評したマイルス・デイビスのウォーキンでジャズの真髄をつかむ

初心者におすすめのジャズ
マイルス・デイヴィスのウォーキン

WALKIN’

Miles Davis

1曲目が有名なウォーキンです。テーマが古くさい?もっさりしている?でもここはぐっとこらえて、テーマの後につづく各人のソロに耳を傾けましょう。

そう、ジャズにとって大事なのはテーマではない。テーマは前菜です。ジャズマンによるアドリブソロ演奏こそが、メインディッシュです。

まずはマイルスがソロをとります。この頃のマイルスはまだミュート奏法ではありません。マイルドで艶があって、とても良い音でトランペットを吹いています。

パーシー・ヒースの堅実なウォーキングベースと、控えめなケニー・クラークのドラム、ちょうどいい味付けをしてくるホレス・シルヴァーのピアノ。いいですね。ジェイ・ジェイ・ジョンソンのおおらかなソロのあとは、ラッキー・トンプソンがソロをとります。ちょっとだけリズムに遅れているような、ねばっこいテナーです。

そのあとのホレス・シルヴァーのピアノが素晴らしいです。単純なメロディーをコンコンコンと弾いてるだけなんだけど、実にいいのです。この人のリーダーアルバムは正直あまりピンとこないけど、サイドにまわったときは抜群に良いです。

2曲目の「BLUE N’BOOGIE 」もかっこいい。

終盤、ラッキー・トンプソンが見事なソロをとっている後ろで、マイルスたちがテーマを重ねてくる、そこが一番の聴きどころ。そのあとでまたホレス・シルヴァーがやってくれます。鍵盤に汗を滴らせながら演奏するシルヴァーの姿が目に浮かびます。

マイルスは後年このアルバムについて「演奏してるときはわからなかったけど、あとからレコードで聴いて、自分たちが凄い演奏をしていたことに気づいた」と言っています。

村上春樹さんは「いちばんかっこいいジャズのLPは、なんといってもMiles DavisのWALKINです。頭から尻尾までかっこいい」と言っています。「いろいろ聴くより、ウォーキンを100回聴いたほうがいい」と。

ということで、我々は素直にウォーキンを100回聴きましょう。ジャズの真髄が見えてくるかもしれませんから。

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WALKIN' SMJ-6528 (M)
マイルス・デイヴィス ウォーキンのライナーノーツ

WALKIN' SMJ-6528 (M)

  • Miles Davis(tp)
  • Lucky Thompson(ts)
  • J. J. Johnson(tb)
  • Horace Silver(p)
  • Percy Heath(b)
  • Kenny Clarke(ds)

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