40歳になったらジャズを聴こう

クセの強さで敬遠されがちなエリック・ドルフィーにも聴きやすくてカッコいい「イン ヨーロッパ vol.2」という隠れ名盤がある

硬派ジャズ
in Europe Vol.2 ERIC DOLPHY

IN EUROPE VOL.2

ERIC DOLPHY

このレコードはまず、ジャケットがいい。いかにもジャズという感じがします。よく見ると、エリック・ドルフィーが着ているツイード(かな?コーデュロイ?)のジャケットの襟のところがちょっとボロいんです。それが、カッコいい。お金に苦労したであろうドルフィーの生き様がこの襟のやれ感に出ています。そしてこのパイプを吸う端正な横顔。ジャズミュージシャン以外の何者でもありません。

内容はA面よりも、断然B面が良いです。B面1曲目の「MISS ANN」では、いきなりエリック・ドルフィーのアルトサックスが炸裂します。ドライブ感のある曲で、これを大きな音で聴いたらカッコイイだろうなあ。昔のジャズ喫茶でも、人気のナンバーだったそうです。

エリック・ドルフィーってクセが強くて苦手な人もいるかと思います。特にあの有名なブルーノートのやつ(OUT TO LUNCH)は、怪しいメロディのせいもあって、とっつきにくい雰囲気がありますよね。でもこのレコードは非常に聴きやすいです。ドルフィー節はしっかりあるんだけどやり過ぎていない、絶妙なバランスです。

エリック・ドルフィーに興味はあるけど、何から聴けばいいかわからない人は、このレコードからはじめてもいいのではないでしょうか。

in Europe Vol.2 ERIC DOLPHY
in Europe Vol.2 ERIC DOLPHY

IN EUROPE VOL.2 P-7350

ERIC DOLPHY(as,fl)
BENT AXEN(p)
ERICK MOSEHOLM(b)
JORN ELNIFF(ds)

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